7月14日
もう、すでに2週間前の事だけど、この時ほど「今、ここで倒れたら仕事辞めれるかなー」と思ったことは無かった。元が、”へたれ”なので、仕事が一杯になると、私のポストの隣で仕事するセバスチャンに「帰ってもいい?」とよくせがむのである。
手を洗う水道さえなく、もちろんオーブン、レンジ、冷蔵庫なんてもってのほかで、この事は直前まで私たちは知らされてなかったのである。
もう、すでに2週間前の事だけど、この時ほど「今、ここで倒れたら仕事辞めれるかなー」と思ったことは無かった。元が、”へたれ”なので、仕事が一杯になると、私のポストの隣で仕事するセバスチャンに「帰ってもいい?」とよくせがむのである。
Communionといのは、イエス・キリストの受難の前日に行われる聖餐式(キリストの最後の晩餐に当たる日)と私は、解釈してるのですが間違ってるかもしれません。
けれど、信仰心の厚いカトリック教徒が多いボニファシオでは、一年の中で重要な行事の一つであるのは確かで、これに参加する人達も20、30人(1集団)集まるようです。他にもprocessionという宗教上の行事があり、衣装をまとった人、一般人を含めて教徒が十字架を掲げ、ボニファシオの街を歌を歌いながら練り歩くのですが、何故か漁師が多く参加し、何日に行うのか私はよく知りません。
さて、これに伴って、聖なる儀式の後には晩餐の名にふさわしく、皆で食事をするのですが、ここでまた私がガトーを作る事になった訳です。
bâteme(洗礼式)は、生まれたばかりの赤ちゃんがするのが多く、決まった日というのは無いのですが、communionは今年6月10日と決まっていて注文もかなり集中して、ちょっと私、大汗かきました。
これが、今回のメイン、大型注文で作ったピエス・モンテです。後ろのデコレーションは、教会のステンドグラスを表しております。
周りにくっ付いているプティ・シュー以外にも、中にシューが詰まってます。この1ピエス・モンテで約30人分です。
この為に10日前から仕事の合間をみては、少しずつパーツを作っていたのですが、やはりこういうちょっと特別な注文はせめて2週間前に注文をもらえると、アイデアを練り、お客さんとの相談で凝ったデザインに出来るし、お客さんの納得いく物を渡せるので、作る方としても安心なのです。
久々の休みの様に感じる程、忙しかったこの1週間、やっとパックが終わりました。
さて、今週末は復活祭です。この季節になると、どこでも、卵型、鶏型のチョコレートを見かけます。他の国でも、やっぱりチョコレートなのかな?
フランスに来た当初、日本とは違ったキリスト教上の行事で作るお菓子達に、知識として知っていた筈なのだけど、新しい発見でもしたかのようにワクワクしてました。
日本で働いていた頃、既に都会ではフランス菓子屋は、そこかしこにあったものの、私の田舎では、ショートケーキ、チーズケーキ、ロールケーキなるスポンジケーキが主流で、行事といえば、クリスマス・雛祭り・母の日がビッグイベント。作るお菓子達は、やっぱり、スポンジケーキが主。
材料は、いい物を使っていたので、おいしかったけれど、フランス菓子風の物も作っていたけれど、それは、”・・・風”であって、フランス菓子ではなかった。
例えていうなら、エクレアは、シュー生地とクリーム、上掛けのフォンダンの構成が基本。けれど、日本ではエクレアの生地は作った事があるけど、中はフルーツが入っていたりで基本とは、かけ離れていたもの。フォンダンの掛け方、温度調整を知らなくてパリで研修してた時に、日本人の女の子に教えてもらいました。
ガレット・デ・ロワも組み立てまでは出来ても、模様の書き方を知らなかったりで、マカロンもトゥールーズのレストランで働くまでやったことがなくて、これも日本人の先輩に教えてもらいました。(フランス人の経験ある人と働いた事が余りなく、日本人の方が遥かに上手く出来る)
フランスでは当たり前にある、グラス・ソルべ(氷菓)やショコラ、コンフィズリー(砂糖菓子)も、ほんの触り程度やっただけで、体が覚えている程ではない。
なので、今でもやった事が無いお菓子、苦手なお菓子が沢山ある!けど、これを克服するのが結構好きで、その為にもこういう行事は量を沢山作るから、体が覚えるまで出来るので、ちょっとストレスだけど、やる気も出ます。
今回のパックも、こんなにチョコレートを触る(作業する)のは私の人生初めてかも・・・と思うと、すべてを一人でやらせてもらえる、このレストランに来て良かったな~としみじみ・・・
去年のパックは、デザインどうこうよりも、”まともな卵を作る”ということが目標で、何のひねりもないものだったけど、今年は小さなピエスを作ってみました。