友達の結婚式
前回のブログから早や1ヶ月、これでブログやってます、なんて言えるのか???
この間、また本当に様々な事があったのですが、アップしきれずに今日に至る・・・後々記録として少しずつ整理しながら書きます。
ところで、昨日コルシカのポルト・ベッキオの友達(以後ariちゃんと書きます)の結婚式でした。
実は、私パティシエールと働き始めて10年経ちますが、今まで一度も友達のウエディングケーキを依頼されて作ったことがありませんでした。
いや、作りたかったのは山々だったけど、こっちに来ている間に結婚した友達が多くて作れなかったのね・・・。
日本のウエディングケーキとは異なり、フランスではクロカンブッシュ(小さなシュークリームを円錐形に積み上げたあれね)でお祝いするのが伝統ですが、今回私が作ったのはそのアレンジです。
ariちゃんと旦那さんのjean-jacquesさんとは去年の冬以来の付き合いですが、ボニファシオからとても近いところに住んでいるので、よく遊びに行くんです。お二人は、日本とコルシカという二つの島の交流の架け橋になろうと日本から日本酒の輸入を開始し、また近じかコルシカの産物を日本に向けて輸出を始めるところなのです。
そんな、お二人の結婚式にふさわしいもの・・・ジョスと一緒に考えた結果、お酒のブランドマークとなっている"カワセミ”を二人の姿に見立て、また商売繁盛の願いも込めてこんな感じで作りました。
カワセミのつもりですが、カモメ?白鳩?コウノトリ?
どれにしろ幸せのシンボルには変わりません!
反省点が結構あって、ほんとはカワセミを羽ばたいているように、もっと上のほうに付けたかったのだけど、支えが弱く落ちそうだったので下の方に付けざるを得ず、その為メッセージで半身隠れてしまった・・・
ケーキナイフ入投でメッタ切にするジャン・ジャック。こんなにダイナミックに切る人は見たことがないです、ジョスと大ウケ!
←コレ
遅れて到着した私達は、なぜか主賓の席にちゃっかり落ち着きariちゃんのご両親とお話しました。お母さん似だよね、ariちゃん。
お父さん、渋いです!色々話した事は省略しますが、とても親切な方達でした。
お二人ともとても若々しく実際の年齢はまったく感じさせません。
写真でも分かるように海がすぐ隣にあるホテルのテラスで式h行われました。
ホテルのオーナーもとても気さくで感じが良かったです。
名前は”LE GOELAND"日本名で”かもめホテル”といいます。こちらが、花嫁ariちゃんと花婿jean-jacques。
ここでもバックは海!!
本当に気持ちのこもった結婚式でした。料理にはariちゃんのアイデアのマグロ料理があり、途中の梅酒のグラニテも彼女の教えで作られました。すごくさっぱりしてて、大好評。
この間、私のブログを見てレストランに食べに来てくれた日本人女性から人を幸せに出来る仕事って素敵ですね、とのメッセージを頂きました。
しかし、この日こんなに沢山の人達に自分の作った物が喜ばれ評価されて、皆が私の所まで来ておいしいと言ってくれた事に、私の方こそこうして皆に幸せをもらっているのだ、と心から歓喜し、だからこそ、私はここまで、そしてこれからもこの職を続けていくのです。
この日の二人の為にウエディングケーキを作った事を誇りに思いました。