2007年12月31日月曜日

世界の海


2007年4月17日にテレビFRANCE2で放送されたものですが、世界の海の環境問題に取り組む、海への情熱を持つ人のインタビューでボニファシオが出ています。

フランス語のみですが、ビデオが少しの時間見ることが出来るので興味がある方はこちらへクリック。↓

番組名・・・・VU DU CIELhttp://programmes.france2.fr/vu-du-ciel/saison01/accueil.htm 画面が出たら、右端のLa mer a besoin de nous・・・という所をクリック、続いて左端のLa protection du millieu sous-marinという所をクリックするとボニファシオの特集が出てきます。

私自身、コルシカに来て初めて海の素晴らしさに感動しました。海の神秘に少しでも触れた人は自然に海への敬意が生まれると思います。勿論海だけではなく、山にも川にも動物にもあらゆる自然に。

2007年12月30日日曜日

映画のような話

先月、ある日の朝6時に私達は警察に叩き起こされた事があった。

ガタガタとドアを開けようとする音が聞こえて、以前不審者が私達のアパートのドアの前に来たこともあって、ジョスはパンツ一丁で恐る恐るドアの前に立ち、「誰だ!」と聞くと、「警察だ、開けろ!」なんて言う。

私は、コンタクトを付けてなかったし頭がボサボサで(こんな所で気にする事ではないが)しばらく寝室で様子を伺っていたのだけど、どうやらここの大家を探していたらしく、つまり人間違いなのだけど、身分証明書など見せてここに住んでいる事情などを説明して、警察は帰っていった。

私達は、「何か不動産関係で脱税でもしたのかな?」と思っていたのだが、1ヶ月後予想外に事態は大きな事となっていた。

ボニファシオには、皆にチチと呼ばれる大地主がいて、私達のレストランも土地はチチのものだ。何か新しい事業を始める時には、チチ抜きで話は出来ない。

チチには2人兄弟がいて、ポール・Aとアントワーヌだが、2人は今から約1年前にパリ8区のあるカジノを買った。

今から考えればこの時既に警察は警戒してたと思われる。実を言うと詳しい事実は私はしらないのだけど、大まかに言えば2人はマネーロンダリングの疑いで手配を受けていた。アントワーヌは今現在マルセイユの刑務所にいるらしいが、ポールは未だ逃亡中。

ポール・Aはコルシカのあるマフィアに属していたが、カジノを買う時に実は敵対するもうひとつのコルシカマフィアも(同じカジノ買収を)狙っていたそうで、万が一2つのマフィア間でひと悶着あったならば、ポール・Aの良き友であるポール・Bが敵対するマフィアを殺す事をマネーロンダリング先のスイス銀行の担当銀行家に依頼されていたそう。この銀行家は既に捕まっている。

しかも、ポール・Bはパリのスーパーフリック(直訳すれば、超警察・・・日本だと何に当たるのかな?インテリで実地経験豊富な警察)のトップにいた人物で退官後は、著名人のボディーガードをしていたらしいので更に驚く。

そういえば、12月はボニファシオには警察が沢山いたな。

ところで、先月私達のアパートに来た警察は、大家を捜してしたが、どうやら大家はポール・Aにカジノ買収の際にお金を少し貸していたらしい。それがどう関わって罪となるのかなっていないのか、警察が朝6時に来る事になったのかは知らないけど、そういえば大家さん最近みないな・・・・。

アントワーヌはボニファシオの旧市街にあるラグジュアリーホテル「ジェノベーズ」のパトロンなのだが、来年は果たして存続してるのだろうか??

全く、映画コルシカンファイルにも負けないくらいの話だと思いませんか?

同じ時アジャクシオで行われているナショナリストのイヴァン・コロナの検事殺害裁判をめぐって、ボニファシオの裁判所や別の地域では県庁が5箇所程爆破されていた。余談だが、コルシカのナショナリストは今年の大統領選の時サルコジに投票していたそうだ。コルシカに別荘を持ち愛人もいて、サルコジがコルシカを見放すことはないだろうと考えての事らしかったが残念、味方になるどころかナショナリストはフランスの厄介なお荷物として追い払われようとしている。

爆破にはサルコジに対するものでもある。しかし、なんで爆破なんだろう?

エアーフランスのスト・年末の物価上昇も影響してか、12月ボニファシオはまさにゴーストタウン。レストランは開店休業が続いた。「今年は異様な年だ・・・」とボニファシオの人々は口々に言う。

マフィア・ナショナリスト・爆破・殺害などおよそ現実的でない感じがするけれど、実際私達の生活に変わりはない。この話を外から聞くとコルシカは危険な場所のように感じるが私達は普通に暮らしているし、いつも通りウニを捕る。まるで別世界の出来事だ。

2007年12月28日金曜日

ウニ捕り納め

暇潰しには、ウニ捕りがもってこい!新しくウニ捕り用に買った手袋と靴下(本当はスキューバ用)を持って昨日も友達の漁師さんのボートに乗せてもらって、いつもと違う場所、Tonnaraという所に行ってきた。


ここは、夏には釣りをしに来てた場所で、浅瀬でも魚はいるし、種類も豊富、透明度も高いし、急に深くなることもなく、とにかく面白い場所。サヨリを見つけたのもここだった。


ウニ捕りは、近くの岩場でも捕れるけれど、今回は漁師さんお薦めの場所、ビーチから少し離れた小さな島の近くに連れてってもらった。


何度もウニ捕りは行ったけれど、とにかくここの海の中は本当に綺麗、ごつごつした岩じゃなくて平たい岩がずっと続き、ウニのカーペット発見!!うっかりすると、トゲが足の裏に刺さる。大きさも今までのものと比べて半端じゃなく大きい。友達の漁師さんに、「小さいのは、捕らない様にね。これより大きいのだけ捕って。」と見せられたサイズは、今まで私達が「大きいサイズ」として捕ってたもの。


ウニが成長するには、約2~3年かかるそうで、捕っては比べて2/3は海に返した。
ちなみにコルシカでは、ウニを捕り期間(捕って売ってもいい)は12月の1ヶ月間のみ。


友達は、さすがポイントを知ってるだけあって同時に選り分けてるにもかかわらず、捕るのが早い。私達の3倍は捕ってた。


漁師の友達とジョス。
ウニ捕りは飽きない。色んな色がある。黒・赤・赤紫・紫・カーキ・オレンジ・・・
オスは大抵黒。
この日は、太陽が出てて風もなく、最高の日でした。
友達が捕ったタコ。頭に乗せたりして。
袋のウニが私達の分でバケツが友達がレストランに売る分。
港から見た夕日。
この日は外人部隊の友達が来てくれてたので、(都合により画像をアップ出来ないのが超残念。)夜、一緒に食事。勿論ウニとイカ(友達がくれたの)を使ってちらし寿司にした。なんで、こんなにおいしいの??久々に飲みすぎた。しかし、男共はよく飲む!!
ジョスも私も、ぐっすり寝た。

2007年12月25日火曜日

Joyeux Noël!!


クリスマスはボニファシオで満月を眺める。

2007年12月20日木曜日

マルシェ・ド・ノエル?

もうすぐクリスマスです。


この時期コルシカはとても静かで、しん・・・とした静けさと寒さ、わずかなイルミネーションに包まれた雰囲気を私は嫌いではないです。


去年からレストランでパティスリーを売り始めた事が少しずつ知れ渡ったのか、今年はビュッシュ以外にも注文があります。あるホテルからお得意様にマカロン入りチョコレートの箱の注文が入ったり、マルシェ・ド・ノエルに参加するぞ、とシェフに言われて、てっきりアルザスやドイツのクリスマス市ほど大規模じゃなくても、小さな小さな”市”がボニファシオに立つのかと期待して、行ってみた所は、小さなパン屋でした。


な~んだ・・・ガッカリ。。


他にクリスマス向けの飾りパンや商品があるわけでもなかったけれど、私の作った物を気に入って置いてくれるならいっか・・・なんだか、一人の日本人がボニファシオに受け入れられたような気がして、やっぱり嬉しいのです。


そう思うのも最近ビザの更新の拒否が県庁から出ていたのを知ったからかもしれません。サルコジの政策の一つ、移民選別に入るのは、自分も例外ではなかったと実際感じた事です。


私達は今年で(正確には1月始め)このレストランの仕事を終え、コルシカを離れます。


私達の故郷でも、家族がいるわけでもないけれど2人一緒に2年間住み、働いてきたボニファシオは私達が例えば本土から帰ってくる時に、「家に帰ってきた」と懐かしくホッとする場所であり、離れるには名残惜しいです。


という少しセンチメンタルな気持ちで出かけたので、ボニファシオの景色を撮りました。また、コルシカに来ようっと。


2007年12月7日金曜日

ビュッシュ・ド・ノエル


今年のクリスマスケーキでございます。

今年の新作はクレマンティーヌ(コルシカみかん)のビュッシュです。

今、ケベックから女の子が料理研修に来てます。

相変わらず、「うに狩り」してます。