2007年11月26日月曜日

やっと作ったPain des morts(パン・デ・モール)

今週金曜日から仕事再開です。


10日間も休みがあると、きっと普通は(大抵のフランス人はそう)両手挙げて喜んだりするのだろうけど、私の場合、余り時間がありすぎても何をしていいのか困ってしまう。何もせずに時間を過ごすっていうのが難しくて、「明日出来る事なんだから、今日はゆっくり休んで・・・」とジョスに言われると、「いや、ね、明日でもいいけど今日でも出来るから・・・疲れてないし。」なんて、言ってしまう。


こないだ一緒に働いてたダミアン(奥さんの元に帰りました)と電話で話してて、私が「暇ー」と言うと、彼も戻って3日後には暇を持て余し、暇潰しの”仕事”を探してるそう。


あ~私だけじゃないのね!!時間貧乏性!!働きたいぞ!!


で、


この私のバカンスの暇潰しにうってつけだったのが、このPain des morts(パン・デ・モール)作りです。


ずっと作ろうと思いながらしなかったのは、家にパン捏ね機やミキサーがないので、パンを手で作らないといけない・・・結構時間がかかるし、発酵を特に気を付けないといけないから、何となく面倒そうで避けていたけど、この面倒な作業こそ私が今やりたかったことよ!




出来上がり。
隣のパン屋より上手く出来てすごく嬉しかった♪
配合やパンにまつわる情報はこちらをクリック。↓
コルシカ地方菓子http://gateauxdecorse.blogspot.com/
他の日はウニを採ったり釣りをしてました。(他にする事がない・・・)
コルシカの小粒で旨みが強いウニ!
仕事はすでにクリスマスの準備に入ってます。

2007年11月20日火曜日

Gault Millau2008(ゴー・ミヨ2008)

日本では、今月22日にミシュランガイド東京が発売されました!気になっていた評価でしたが、日本料理店(鮨)が多く含まれて単純に嬉しかったです。



東京にいったところで私の目的はあくまでケーキ・パン・時間があればチーズなので東京のレストランで食事をするなんて、皆無に等しいけれど、世界各国から東京に訪れる外国人にとっては朗報なはず。星付きのレストランには、これから英語を話せるサービスが必須になるかもしれない・・・なんて、余計な心配?



ところで、11月上旬にフランスではミシュランガイドに続いて人気があるレストラン・ホテルのガイドブック、Gault Millau2008が発売されてました。



コルシカでは、ボニファシオ近辺では入手が困難でしたが、昨日ようやく手にいれることが出来ました。



今まで一回も買った事がないのに、今回どうしても欲しかった理由は、私達が働くレストランLe Voilierの記事の中に私の事が書かれていた為です!!



←今年の全国版から表紙がシックに変わりました。

写真をクリックすると拡大できます。

内容の95%は勿論レストラン・シェフの記事ですが、わずかに書かれたデザートの評価、一行が・・・・!






la blle déclinaison chocolat d'une pâtissière japonaise franchement émerite:実に熟練した日本人女性による美しいチョコレートデザート・・・と書いてあります。




去年には書かれていなかったデザートの評価が「日本人による・・・」とまで加えられている事に、点数は去年と同じであれ、私(私達)がこれまでやってきた事の評価が凝縮されているようで、とても嬉しかったので報告しました。



レストトランの評価も勿論去年に比べると更にアップしています!

ボニファシオに遊びに来たら、是非寄ってくださ~い!

2007年11月18日日曜日

サルデーニャ島に行ってきました。

先週日曜日から10日間のバカンスに入っていて、レストランもお休みです。





14日から昨日17日まで3泊4日のサルデーニャ旅行に行ってきました。




あいにくの雨でこれといって観光は出来なかったのですが、今回の旅行の最大の目的、私達の羊、名付けて「SAKURA」に会いにいってきました!Cagliari(カリアリ) というサルデーニャ南部から約1時間かけてOrroriの近くの村まで向かいました。




今年6月中旬頃、サルデーニャ島に住む日本人女性SAYAKAさんが羊1頭のオーナー契約をしているという事を知り、私達も興味を持ってどうやったらオーナーになれるのか紹介をしてもらいました。




サルデーニャ島、イタリアに限らずここフランスは勿論おそらく日本からも出来ると思います。この遠距離オーナー契約は、一年更新で20kgないし、10kgのペコリーノチーズを受け取る事が出来ます。



SAKURAと羊飼いのピヌッチュさん、ここのチーズのプロモーションをしているロベルトさん。ロベルトさんはフランス語を話せるので製造過程などを説明してもらいました。
SAKURAとJOS。
首輪にSAKURAと書いてあって、契約すると、名付けた羊のオーナー証明書(羊の特徴の説明、写真付き)と羊さんのDVDがもらえますが、私達が契約した時は丁度毛を刈ったばかりの丸坊主姿だったので、まだ証明書は受け取っていません。
今丁度来年に向けてのチーズ作りが始まった所で、もうすぐ棚にビッシリとペコリーノチーズで一杯になります。
今回受け取ったペコリーノチーズ・フレッシュタイプ(左)と熟成タイプ(右)。
写真ではよく見えないけれど、ここの羊達は無農薬の草を食べて育っているので、BIOマークが付いています。
ハードタイプを少し食べましたが、フランスでいうトムチーズのようでとても深みのある味です!フレッシュの方は、サルデーニャでは前菜としてもデザートとしても食べられるようで、そのポジションがコルシカのブロッチュと似てます。
始めにも書いたように雨がずっと降っていたので写真をほとんど撮ってないのですが、カリアリの市場に行ったら新鮮なタコ・イカ・オマール海老・うなぎ(ここのは日本のように細い)・黒鯛・マトウダイなどが並んでて、やっぱりコルシカより安い!たった1時間船で渡るだけなのに、なんでこんなに違うの??
これは、スーパーで見つけた羊のミルク。
コルシカでは勿論見たことが無いし、買って何に使おうか思案中・・・・
そういえば、サルデーニャでは馬もよく食べるようで、レストランでは必ずメニューにありました。それにやっぱり、イタリア。パスタやリゾットがめちゃおいしい!!フランス、パスタ茹で過ぎやね。
SASSARIという北部の町にも行きましたが、雨が降ってたので
(クドイ)、写真なし。
帰りの船の中で。船酔いの薬が強烈で麻酔に打たれたようにうつろになっていた私。
バカンスはまだ残ってます。
次はコルシカを旅行予定・・・・

2007年11月8日木曜日

秋のコルシカ

もう1週間前の事になりますが、栗拾いとキノコ狩に行きました。


ボニファシオから一番近いフィガリ空港からZONZAという山間に向かって車を走らせていると、コルシカ豚に遭遇しました。


正確に言えば野生の豚ではなく、飼育されている豚達ですが、コルシカの大自然に放し飼いされて、特に今の季節には栗をふんだんに食べる姿を見ると、「おいしくなって当然よね」と思うのです。日本にお土産に持っていった時には、イベリコハムのような感じがするという反応がありましたが、イベリコは確かドングリを食べるそうで、似ているのももっともな気がします。








上の写真の黒豚は100%コルシカ豚と現地では呼ばれ、この黒豚で作るソシソンが一番おいしいと呼ばれています。
白と黒の斑模様の豚は、ノーマル豚と黒豚の掛け合わせです。

勿論、森の中には野生の豚・猪が存在します。




これらを通り過ぎて、大きな栗の木を見つけたので、栗拾いです。


この栗の木を見つけるまでにも連なる栗の木を見つけては、拾ってみましたが、思ったより小さいくて、栗も場所によってその実に大きな変化が現れるようで、私達が見つけた栗の木は、他の木に侵食されることなく、太陽を十分に受けれる場所に立っていて、とても大粒の栗をたやすく拾えました。

先日、地方紙「Corsica-matain」ではコルシカのほとんどの栗の木が樹齢500年から1500年だそう。けれど、最も古い栗の木は、シシリー島にあってなんと2500年!キリスト誕生よりはるか昔に存在する栗の木。神秘です。






もう一つの目的でもあったきのこ狩、特にセップ茸を目当てに目を凝らしながら探したけれど、見つけたのは毒キノコばかり・・・それでも記念に写真!

←赤紫が毒毒しいキノコ。









←見た目はかわいいけど、おそらく毒キノコ。



結局セップ茸かもしれない!と採ったキノコを鑑定に薬局に持っていくと(フランスでは、キノコの判別を薬局がしてくれるんです)「セップの一種だけど、食べれないよ。」とのことで、名残惜しむ私の横でジョスはさっさとキノコを処分してました。


ところで、栗の木の近くには、当然の如く、猪か豚の山盛りの糞があって、栗拾いは上を見ながら落ちてくる栗に、下の糞に注意とある意味危険な作業なんですww ヘルメットがあると重宝。

拾った栗は渋皮まで向いて、今冷凍庫の中に。時間が出来たら栗のタルト・パウンドケーキ・栗ご飯・・・etc を作ろう!!



2007年11月1日木曜日

サロン・ド・ショコラ PARIS

パリのサロン・ド・ショコラに先週行って来ました。





コルシカの友達のariちゃん夫妻があのジャン・ポール・エヴァンとのコラボレーションでカカオショーをする事になってたので、その見物が今回の第1目的でした。



ブースの中は、カラフルピンク一色で机と椅子、モニターがあるだけのシンプルなブースで行われました。



ビデオを撮るのに集中してたので、プレゼンの様子をちゃんと写真に撮ってなかったんですが、お酒の試飲は勿論(ワイングラスでのサーブでしたが、Kawasemiの特徴でもあるフルーティー、華やかさがお猪口で飲むよりもグンと香りました。)、ジャン・ポール・エヴァンによる”酒かす”をガナッシュにしのばせたボンボン・ショコラがとても繊細で、ごくわずかに香る酒かすの香りと食感が新鮮でした!



実際、私も酒かすを使ったパティスリーを試作しましたが、組み合わせ・分量などとても難しくて、実際ジャン・ポール・エヴァン氏も「とても難しかった、そして複雑だった」と言ってましたが、それでも結果こんな繊細なショコラを生み出したところに、やはり彼の才能を感じます。



いつかこのボンボン・ショコラと彼らのお酒が一緒に販売される日が来ると思います。是非皆さん試してみてください。



詳しい情報は、このブログのLINKS先「コルシカへ嫁に行く女」へアクセスしてみて下さい。



パリに滞在してた期間は僅か2日でしたが、せっかくなので、あらかじめ下調べしておいたパティスリー2件に行ってきました。



1件目は、友達の家の近くのDES GATEAUX ET DU PAIN です。プラザ・アテネでクリストフ・ミシャラク(クープ・ド・モンド・パティスリーの優勝チームのシェフでした)のスー・シェフしてた女性のお店です。


広々した店内には、バゲット・カンパーニュ・クロワッサン・ブリオッシュの定番パンは勿論ヴィエノワズリーも豊富、生菓子よりも焼き物が多いです。

パティスリーもおいしかったですよ。シュークリームの中にキャラメル・ムーらしき物が入ってるのがあって、超ウマ。。



2件目は、PAIN DE SUCRE という以前ピエール・ガニエールのシェフ・パティシエを務めた人のお店。写真を撮るのを忘れてしまってたけれど、タルト・シトロンはおいしかった!マカロンの色には、ちょっと引いてしまったけれど、シェフ自ら店頭に立って接客を行う姿勢には感心しました。



ほんの2日という短いパリ旅行だたけれど、久しぶりに会った友達と飲みに行って話しに夢中になり、行きたかったパティスリーにようやく訪れ、ariちゃん達のプレゼンを見れ(+J・P・エヴァン氏と一言交わし)なんとも充実した濃い2日を過ごせました。

パリ、いいね。