2007年10月14日日曜日

ボニファシオのお薦めレストラン

夏に私のブログを見て、うちのレストランに来てくれた人がありがたい事に2人いました。


自分でブログをやっているものの、どこかの誰かが私のブログを見てるなんて、不思議な感じ・・・だってボニファシオに来る日本人なんてそうそういないと思ってたから。


けれど、今年は今までに無く沢山の日本人をシェフは見かけたらしく(本当に日本人か?)、私は他国から旦那さんや奥さんとバカンスで来てたり、バック・パッカー風のカップルに遭遇したり、ボニファシオにはこれからもっと沢山の日本人が来る日が訪れるかもしれない・・・。




という事で、仕事の愚痴ばっかり言ってないで、役に立ちそうな情報をと思い今日はレストラン情報です。



観光地のレストランはまずい!という例に漏れず、ボニファシオにもまずいレストランは沢山あります。



こんなにまずいのにこの値段。納得いかない。観光客がまずいと思うものは地元の人達も勿論食べません。観光客の為のレストランと地元の人達+観光客の為のレストランと2つに分かれます。


地元の人達を大事にするレストランは、シーズンオフの時にこそ開けています。



うちのレストランはボニファシオで一番おいしいと言われてますが、それ以外にも質に合った値段だからなのでは?と思います。専属の漁師さんが持ってくる新鮮なボニファシオの魚達を持っているレストランは星付き、ホテルレストランを除くとそんなにありません。日本人にしてみれば、やはり高いとは思うけれど、それでも妥当な値段だと思います。



安い魚料理のメニューを出している所は、魚はセネガルやモロッコ産の冷凍魚でボニファシオ産とは、黒板に書いていないものの何となく騙された感じがしませんか?ボニファシオは港街なのに。



コルシカは魚が安く食べれそうな感じがしますが、もともと狩猟が盛んな所、豚肉加工品がやはり有名でおいしいし、ハズレが無いです。



今回紹介するのは、地元の人達が通うレストランです。私が、直接食べていない所もあるので、写真や住所・電話番号など詳しい情報が欠けますが、後新しい情報が入れば付け加えていきますね。



まずは、ここKissing Pigs。コルシカ産のジャンボン・コッパ・ロンゾやチーズが味わえます。料理は魚より肉料理中心、グリルがおいしいです。デザートも冬に行った時には、フィアドンヌという山羊乳チーズケーキにミルトリキュールをかけてましたが、おいしかったですよ!他シェ-ブルチーズのサラダには、スライスしたパン・デ・モール(pain des mort・・・・中にレーズン・胡桃が入ったパン)にシェーブルチーズをのせてトーストしていたり、そこかしこでコルシカを感じられます。



2匹の豚が目印。







KISSING-PIGS
15,quai Banda del Ferro
04 95 73 56 09



シーズン中休み無し。オフの定休日は又調べますが、珍しくほぼ1年中開いてます。年末年始開いてたし。


MENUは大体11ユーロから20ユーロです。ア・ラ・カルトは25ユーロ位から。


この近くにCantina Grill というレストランがあり、ここもコルシカ料理が中心ですが、他にボニファシオでおいしいと有名なJOjoのソーセージやセドラのクレーム・ブリュレが食べれる事。ここは、同僚の料理人(ボニファシオ人)がお薦めの所です。


CANTINA GRILL
Sur le Goulet après la montée Rastello
04 95 70 49 86
cantinagrill@wanadoo.fr




MENU は大体15ユーロからで、日替わり料理が10ユーロほどです。


3店目は、旧市街(haute -ville)の観光案内所の近くのCafe de la Posteです。

スペシャリてにCabri(子山羊)とPorcelet(子豚)のオーブン釜焼きとあったので、Cabri をジョスが注文、私は量が食べれないのと海の物が食べたかったので、スカンピのラビオリを頼みました。

←Cabri。山羊のクセは全く無くおいしいです!
←スカンピのラビオリ。海老がたっぷり、ラビオリから勿論海老の香りが強く超お薦めです。一品料理で18ユーロ位でしたが、私はMENUを頼むよりこちらをお薦めします。
そしてワインはこちら。私達のレストランにもありますが、この赤とロゼを頼んだところとてもおいしかったです。
Cafe de la Poste
Office du tourisme のすぐ隣です。


ここはレストランでは無いのですが、ゆっくり食べる時間が無い人や軽く腹ごしらえをしたい方にお薦めのパニーニ店です。ここのパニーニはボニファシオで一番おいしいし、店内も清潔です。




PANINI

QUAI COMPARETTI  通り沿いにあります。




今回はこの3店(レストラン)です。


おそらく、この3店はいつ行っても普通においしいんじゃないかなと思います。というのも、コルシカのレストランの営業は短く大抵のお店が4月から9月末~10月初までで、ほとんどフランス本土からセゾニエ(季節労働者)を雇うので、毎年料理人が替わる事も珍しくなく、去年はおいしかったけど今年は・・・なんて事もあり得るのです。けれど、この3店はシェフ、サービス共に地元の人なので、安定してます。



コルシカは今キノコや栗の季節です。セップやジロール、ピエ・ド・ムトンが埋もれるコルシカの自然の中で生活出来る喜びを今年も味わえて、なんて幸せな人生・・・。夏のコルシカもいいですが、秋・冬にこそコルシカ料理の醍醐味を味わえるのかもしれません。

釣りの成果

ここ最近釣りをしてます。

釣りと言っても、「銛」と「釣竿」と両方でします。「銛」の方は、コルシカに来た当初、その為の道具があるなんて知らなくて、イメージでは男の子が海パンで槍を持って潜る、漫画のキャラクターのイメージしか無かったので、友達に見せてもらっても、いまいちピンと来なかったんだけど、ジョスはやっぱり知ってて、形から入る”奴”は、早速ウェットスーツ・銛を調達。

私は、しばらく海で泳ぐのが怖くて、最初はブイを付けてシュノーケルでの呼吸に慣れる事に集中、やっと10月始めには、ブイ無しで泳ぐ事が出来たので(但し足が着く所)、ウェットスーツを買いました。

やっぱり泳ぐ魚達を見ると、近付きたくてその時ばかりはジョスやブイから離れて猛烈な勢いで接近しようと泳いでいるのだけれど、ハッと気付くと捕まる物が無くて今でも時々焦る。けど、ウェットスーツを着てるとブイを付けてるのと同じみたいなもんだから、勝手に浮いてて楽チン。海に潜って魚を追いかけている時は、頭は空っぽでそれまでのストレスがどんどん抜けていく。

皆のように「おもり」を付けて沈む事は出来ないけど、今のままで私には上等!

で、こないだTonnaraというボニファシオから車で10分ほどの、ビーチに行ってきました。


ここは、海水浴場でありながら釣り禁止区域ではなく、それに海の透明度が超高いので、お気に入りの場所です。釣りに疲れたら浜で太陽の下で昼寝・・・なんて贅沢な時間の過ごし方。


もっとも今は寒くて、水浸しの体にはこたえるのだけど・・・。


その時ジョスが仕留めたタコ。

カメラをその時持ってなくて、その場で頭を裏返して内臓を取り出したので、ちょっとグロテスクなまな板の上のタコ。


生まれて初めてタコの処理をしました。タコの柔らか煮っていうのを本見て作ったらジョスが感動してた。こんなに柔らかいタコ食べたの初めてだって。
こっちでは、サラダとかに入ってるけど、ゴムみたいに硬くて味が無い。思うにこんなに新鮮な魚達が手に入るのに、こちらの人達はその後の処理の仕方を知らない。


日本の漁師さんがここに来て魚の扱いや処理の方法を教えてあげたら、皆釘付けになるだろうなー。


最近夜釣りに港に行くのだけど、釣り人がちらほら。その中でもよく顔を合わせる人がいて、ボンソワール!と挨拶を交わしただけなのに、釣りのテクニックを丁寧にマニアックに教えてくれる。ジョスなんか「ホホー!!」と唸ってた。話し出したら止まらない、鼻水垂らしながら、私達は耳を傾けていた。


この人に処理の仕方を教えなくても、料理の仕方を教えてあげたら喜びそう。


その釣り人の教えで捕ったのが、この紋甲イカとサールという魚。このサールは今冷蔵庫で昆布締めにしてある。

この紋甲イカは結構バカで誘いにすぐのってくる。単純だ。比べて昨日挑戦したヤリイカは泳ぐのが速いし、不規則な動きで瞬間移動する。いつの間にか消えてる。


闇の中でぼうっと赤く浮き出るイカを釣ろうと粘ったけど、駄目だった。



その代わりにというか、捕ったのがカサゴ。


カサゴは動かない。


海の中でじっとして、ドンっとしてる。鈍いのかえらいのか分からない。




釣りは、日本だと朝早く出て、遠出して釣った後もすぐ帰れないからクーラーバックを持ったり、なんだか面倒くさそうだけど、ここなら仕事終わってすぐに行けるし、家に帰ってすぐ処理出来るから負担にならない。


今度こそイカ釣るぞ!

2007年10月1日月曜日

ボーナス税金?

先日、税務署からの通告で今年私の税金は、払うどころか貰えるそう。

私の、イメージではフランスは中間層から税金をむしりとる事があっても、もらう事なんてあり得ないと思っていたので少々驚き。

という事は、私は中間層に入らない逆に手当てを受け取るほどの低取得層になるのね?

実際833ユーロ!返金されるところがジョスとPACS(民事連帯条約・・・もとはゲイやレズビアンの結婚出来ない人達の為に1999年に出来たと聞いたがどうもフランス人同士でも出来るらしい。私達のようにフランス人と外国人も出来る。結婚した人達と同様な権利が与えられる。例えば、社会保険・仕事をする権利・財産共有権など・・・概要はこちらでhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%BA%8B%E9%80%A3%E5%B8%AF%E5%A5%91%E7%B4%84%E6%B3%95)をしてる為、416ユーロの返金(手当て)。


つまり、ジョスは今年417ユーロの税金を支払うはずが、奴にとっては私のおかげで税金は払わなくてもよく、残りが私の分という訳で。

しかし、このブログは日本人しか読まないという事を前提に話せば、昨年度分の税金申告の結果で今年の税金はボーナスとしてこうしてもらっているのだけど、実際そんなに私のお給料は低いのか?

いえいえ、去年は学生ビザだったので、正規の社員として申告が出来ず、アルバイトとしての申告しかしていなかったということ。実際のお給料はちゃんと正規社員分もらってるのです。(ほんとは違反です)

喜んだのは束の間、いつかこのしっぺ返しが来ないか?と今はビクビク・・・