ダミアン part1
今からちょうど1ヶ月前、うちのレストランにダミアンはやってきた。
この数日前、ジョスと私はレストランを辞めようか・・・という話をしていたところだった。
余りの忙しさに体力的にも精神的にもバランスを失い始め、これ以上ここで続けていて一体何の意味があるのか?というネガティブな考えに陥っていた。特にスゴンド(2番手シェフ)として働くジョスはシェフからサービスからの当たり散らしに参っていた。
そんな時だったので、ダミアンの登場はレストランにとって、そしてジョスにとって救世主的存在に思えてならなかった。
というのも、ダミアンはこれまで数々の名レストランで経験を積み、今年4月には東京でアラン・デュカスプロデュースのビストロ「ブノワ」で開催されたフードフランスにも、親友であるフレデリック・クールソルと共に参加している。
詳細はこちら、http://www.foodfrance.jp/http://allabout.co.jp/gourmet/frenchcuisine/closeup/CU20070427A/index.htm?FM=ranks
それらの経験から、ほんの数ヶ月の間とはいえ、レストランを引っ張っていく中心になることは容易に想像出来たし、また私たちにとっても彼の仕事を見る事がとても楽しみだった。けれど、そんな
彼にはコルシカの他のレストランからもラブコールがかかっていたので、本当にうちのレストランに来るのか直前まで分からなかった。
なぜ、うちのレストランにしたかというと、今までもたまに中休み程度で、地方の小さなレストランで働いてたらしく、グラン・メゾンのようなレストランで働くプレッシャーから一時開放される為のようだ。
コック姿のダミアンは、背筋がピシッとしていて他のキュイジニエとは違った雰囲気が醸しだされている。トルションの折り目がまっすぐだ。
そんな彼だけど、まったく自慢気でなく、とても親切で気の利く人である。自分の知識を惜しみなく伝え、動きに無駄が無いし、なにより彼には圧迫感がない。
なにより嬉しいのは、ジョスととても気が合っている事で、ジョスが楽しく働いていると私も嬉しい。
時には、大きな声で2人で歌ったり冗談をいいながらも確実に仕事をこなしていく。
彼は、私が初めて出会った尊敬する料理人なのだ。
これが、ダミアン。
4 件のコメント:
よかったねぇ、ほんと。辞めちゃいそうな勢いだったものねぇ。繁忙期なんてみんな疲れてるに決まってる。レストランは料理人で持ってるんだから、ほんと大事にしないとダメよね。カラロッサの話もホントだったらすごい大変なことだよね~
ariariちゃんへ
カラロッサ、新しい2番手シェフが来てから、毎朝6時出勤というのが1週間続いての結果のようだけど、私も自分で確認した訳じゃないし本当かどうか・・・働きに来てるけど、ゾンビになってまで働きたくないよねー
お疲れ様・・・噂には聞いていたけど・・・相当大変なのね!!
身体壊さないように!! 人生楽しく行こう!!
でも、新助っ人本当に良かったね!!
pぼんぼんちゃん
今は忙しいけど、大分ましよ!まあ、この忙しさもあと2ヶ月もしたら終わると思えば、今は頑張るしかない!!早く時間が過ぎて欲しい・・・
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