2008年3月6日木曜日

パリに行ってきました。(gourmande)

国際農業見本市を見終えて次の日、最近気になっていたブティックに行ってきました。

フランスでは、洋服・鞄・靴などの小物やアクセサリーショップ以外にチョコレート店ケーキ屋もブティックと呼ぶことがありますが、高級店になるほど、その感じは強いように個人的に思います。

今回訪ねたブティックは、パティスリーではない(ケーキは一切なし)けれども、フランス人が子供の頃から食べ、慣れ親しんできたいわゆる駄菓子が売り物のブティックです。とはいえ、シェフはパリの「ペトロシアン」「ペルティエ」のシェフ・パティシエを務めたフィリップ・コンティチーニ氏。駄菓子も洒落てます。

個人的には、好みの味・食感ではないのですが、プレゼンテーションの仕方が面白いです。ギモーヴ(マシュマロ)を割り箸に刺したり、ギリギリで固めたフランボワーズのパート・ド・フリュイをボンボンに仕立て、串で刺す。他、ヌガーモンテリマールを大きなまな板に乗せて切り売りしたり、・・・店内は狭いけれど、店員の対応は良く、ほぼすべての商品を味見できます。

モダンな外観だけれど、駄菓子をイメージする範囲内の価格設定に好印象でした。(ギモーヴ1.4ユーロ、ボンボン1.0ユーロ、デカサブレ1.5ユーロ)


ちらっと店員とお客さんの話を聞いたところ、年内にパティスリーをするか
も・・・・との話でした。現在4区にあるこのお店では、変わらず駄菓子のみを扱い、パティスリーは別の場所で・・・と聞きましたが、さて本当なら行ってみる価値ありかも?


Exceptions Gourmandes

4,place du marché Saint-Catherine
75004 Paris
01 42 77 16 50


この後、日本でも有名なピエール・マルコリーニに復活祭のプレゼンテーションを見に、またチョコレートを買いに行ったのですが、何故パリに来てまでピエール・マルコリーニか・・・・日本で買うよりも安い気がするのですが、どうでしょう?

確かボンボン・ショコラ1個当たり1.5ユーロ前後です。今回初めてピエール・マルコリーニのブティックに行きましたが、とてもいい感じです。何がいいかと言うと、やたらと店が広すぎないこと、店員が話しかけてこないこと、静かなところ・・・何となく素っ気ないところでしょうか?

私の場合じっくり見れないところは興味が薄れます。


←左・復活祭限定チョコレート、右・ヴァレンタイン限定のチョコがありました。下・ギモーヴ(マシュマロ)が5.5ユーロ!恐ろしい。

Pierre Marcolini

89,Rue de Seine
75006 Paris
01 44 07 39 07

チョコレートと言えば、今年始め日本に帰国した時にブルガリチョコレートショップにたまたま行ってきましたが、これがなかなかお薦めです。

価格帯は600円~1500円と結構なお値段ですが、一粒の大きさは通常ボンボンの約2倍の大きさなので、それを考慮すれば、サロン・ド・ショコラ東京で見かけたような恐ろしい値段のチョコレートに比べれば、店員さんは一粒一粒丁寧に説明してくれ、まさにジュエリーを扱うようにチョコレートを箱に収め、またその箱も素敵・・・なので、良心的かもしれません。

アルティザンのチョコレートからすれば、ブランド発チョコレートは邪道かもしれませんが、チョコレートを作るのは、あくまで職人であり、しかもこのチョコレートのラボはブルガリ店内奥にあるのです。チョコレートの発案者は日本人、イタリアの素材・流行の物を上手く取り入れて、私はとても気に入りました。


← ブルガリのロゴが入ったチョコレートは、イチジクと糖度の高い赤ブドウ品種の圧搾汁を煮詰めて作ったソース「ヴィンコット」が隠し味に入っています。




ワイルドストロベリーと、ビンテージバルサミコ(25年)、ミントとレモン、白トリュフ入りガナッシュなど甘みと酸味のバランスが絶妙。





パリ旅行から話がそれましたが、晴れればパリもいいものです。秋・冬はどんより曇りがちなパリ。低く立ち込めた雲は、南のそれとはやはり違うように感じます。地下鉄で誰かが演奏してたりまた職を求める人が援助を求める紙切れを置いていったり、お洒落な人達や物が沢山あり、花束を抱える人が多かったり。パリ独特のこういう場面を見た時に、「パリにいるんだな・・・」と遅まきながら感じました。

0 件のコメント: