communion
Communionといのは、イエス・キリストの受難の前日に行われる聖餐式(キリストの最後の晩餐に当たる日)と私は、解釈してるのですが間違ってるかもしれません。
けれど、信仰心の厚いカトリック教徒が多いボニファシオでは、一年の中で重要な行事の一つであるのは確かで、これに参加する人達も20、30人(1集団)集まるようです。他にもprocessionという宗教上の行事があり、衣装をまとった人、一般人を含めて教徒が十字架を掲げ、ボニファシオの街を歌を歌いながら練り歩くのですが、何故か漁師が多く参加し、何日に行うのか私はよく知りません。
さて、これに伴って、聖なる儀式の後には晩餐の名にふさわしく、皆で食事をするのですが、ここでまた私がガトーを作る事になった訳です。
bâteme(洗礼式)は、生まれたばかりの赤ちゃんがするのが多く、決まった日というのは無いのですが、communionは今年6月10日と決まっていて注文もかなり集中して、ちょっと私、大汗かきました。
これが、今回のメイン、大型注文で作ったピエス・モンテです。後ろのデコレーションは、教会のステンドグラスを表しております。
周りにくっ付いているプティ・シュー以外にも、中にシューが詰まってます。この1ピエス・モンテで約30人分です。
この為に10日前から仕事の合間をみては、少しずつパーツを作っていたのですが、やはりこういうちょっと特別な注文はせめて2週間前に注文をもらえると、アイデアを練り、お客さんとの相談で凝ったデザインに出来るし、お客さんの納得いく物を渡せるので、作る方としても安心なのです。
まね、そんな事思ったって、皆おいしけりゃ喜んでくれるんですけどね、私としては、こだわりたいのです。
お手本にしてる本が古い物なので、注文に指定されたピエス・モンテもなんとなくクラシック過ぎるかなぁと思ってたんですが、こういうボニファシオのように特定の教会に集まり、伝統的な行事の為のガトーならば、むしろクラシックな方がしっくりするなーと感じました。
気になるお客さんの反応・・・誰もこんなピエス・モンテを見たことが無く、感嘆してたそうです。あー良かったよ!!
さて、明日も大型ケーキの注文有り、頑張りますか!